世界中でスズメの数が急減している?!
実は今、スズメの個体数が激減しているんです。
今回は急減するスズメについて説明します。
日本人にとってスズメは一番身近な存在の鳥だと言われています。
小林一茶のように「スズメ」をよんだ句が数多く存在しているほか、
「舌切り雀」のように「スズメ」を題材にしたおとぎ話、
ごくわずかな例えとして「雀の涙」もあるほどです。
スズメが昔から親しまれている理由に、市街地や住宅地、民家などの人が住んでいるところに多く存在しているという特徴があります。
しかし、どうしてスズメが人が住む場所に住み着くのか?
どうしてスズメが人が住む場所に住み着くのか?
あえて人間の住む場所にいることでカラスなどの天敵から身を守るためだと言われています。小さいながら意外と賢い生き物なんですね。
さて、そのスズメが減っていることについてなんですが、
公益財団法人、山階鳥類研究所によると、
「1987年から2008年のおよそ20年間でスズメの個体数は6割も減っていることが分かった」そうです。
この研究方法ではスズメの足に装置をつけて移動経路を調査する、鳥類標識調査という方法を用いました。
この方法は特定の場所に集まってきたスズメをすべて捕まえるため、どの鳥がいつ、どこに行ったかわかります。
そこからスズメの割合をもとめると、グラフのようになります。
グラフを見ると、スズメの総捕獲数に変化か少ないのに対し、捕獲されたスズメの割合が減少傾向にあることがわかります。
グラフで見ると明らかにわかりますね。
こうした変化は日本だけでなく、ヨーロッパやインドでも同じような変化になっています。
英国王立鳥類保護協会では、
「1994年から10年間でロンドンのスズメの数は60%も減少した。」そうです。
なぜこんなに減少しているのか?
協会は原因の一つとして餌である昆虫の不足をあげました。
Will Peach博士は都市部では、鑑賞用植物の人気、駐車場の舗装や樹木の撤去により
昆虫が減っていて、スズメのヒナの生存率が低下している。」と意見しています。
これについては日本も同様で、NPO法人バードリサーチの調査によると、このような結果になると公開され、都市部ではスズメの少子化が進んでいます。
また、産業廃棄物による環境汚染が、都市にいるスズメにストレスを与え、免疫力を低下させていることも原因としています。
さらに、巣を作れる場所のが減ったことも影響しています。
スズメはかつての山瓦や軒下などの隙間に巣を作っていましたが、近年の住宅では巣を作る隙間がない建物が多くなっています。
さて、ここからは「スズメ減少の影響」についてです。
スズメ減少による影響
一番影響を受けるのは米農家かもしれません。
米農家にとってスズメは害鳥。収穫前の米や麦を食べ荒らすため、昔からかかしを立てたり音を鳴らして追い払ってきました。
しかし一方で、田んぼにいる作物に害を与えてくる害虫を食べてくれる益鳥でもあるため、人間とスズメは持ちつ持たれつの関係にあります。
中国では害鳥であるスズメを駆除しようすると、ハエやイナゴが大量発生し、農作物が壊滅的なダメージを受けました。
なので、生態系の乱れは環境の影響が大きいことを我々に教えてくれました。
いつものように我々が目にしているスズメがいなくなることはすごく寂しいようなきがします。
これからもスズメのためにも、人間のためにも環境への配慮を続けていきましょう!
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